“似合っていなくても”この時計が着けたい! セルを愛する30代男性

タグ・ホイヤーのセルに惚れた30代男性 取材記事
タグ・ホイヤーのセルに惚れた30代男性

今回取材をしたCさん(30代・男性)は、一般企業で広報のお仕事をされています。

ご紹介いただく時計は、タグ・ホイヤーのセル。

大学生の時に入ったスナックで、渋い男性が着けていたこの時計を目にして一目ぼれをしたそうで……。

セルへの愛を存分に語ってもらいました。

1.スナックで見かけた“かっこいい”あの時計を探して

Q普段どのようなお仕事をされていますか

A広報の仕事をしています。

普段はスーツを着ることが多いですね。


Qセルは今廃盤になっていますが、現行でなくセルを選んだんですね

Aそうなんです。ユーズドしか元々ないということも最初は知らなかったです。

でも今はもうすっかりセルにはまってしまって。

もはやセル一択ですね。

もし次に時計を買い替えるとしても、やっぱりセルシリーズを選ぶと思います。


Qどこで初めてセルの腕時計を見かけたんですか

A大学生の頃に行ったスナックにお客さんとして来ていたおじさんが着けていたのを見かけたのが、セルを知ったきっかけです。

自分もお客でしたから、モデル名はおろか、ブランド名も聞き出せなくて。

自力で探してみるも、何年も見つからなかった。

今思えば廃盤になっている時計だから見つからなかったんですよね。

最初に見かけてから数年後に、インターネットで調べていたら、あの「かっこいい時計」がタグ・ホイヤーのセルだと知ったのです。

2.生まれる前に流行ったセルへの羨望

Qセルが流行ったのは1980年代、Cさんがお生まれになる前ですね。この時計になぜ惹かれたのでしょうか。

Aセルが流行ったのがバブル景気の頃ですから、時代を考えると当然なんでしょうけど、着けているのは自分よりも20も30も、下手すると40も上の世代の男性ばかりでした。

でも、セルを着けているおじさんたちが、みんなかっこよかったんですよ。

当時は「自分もこんなおじさんのように渋くてかっこ良い男になりたい」と思っていましたね。


Qずばり、セルの魅力って何でしょうか

Aやっぱり、セルと一目でセルだとわかるデザインじゃないでしょうか。

ブレスのコマの武骨なデザインも気に入っています。

男らしくて独特のデザインが、このセルシリーズにしかない魅力です。


3.似合っていなくても「好きだから」着ける

ご自分にセルは似合っていないと思っているそうですね

Aはい。

自分はセルが好きで着けているんですけど、似合っていないって分かっているんです。

腕は細身ですし、スナックで見かけたような迫力のあるおじさんにはほど遠い。

でも好きだから着けているんです。

似合う似合わないというより、好きが勝りましたね。


タグ・ホイヤーのセル。
本人は「似合っていない」との評価ですが、現行モデルよりもケース径が小さめなので、腕が細い男性に、ユーズドやヴィンテージの時計は良い選択肢だと筆者は思います。

Qセルといえば後継モデル「リンク」もありますが、それよりもセルを選んだのはなぜでしょうか

Aやっぱり個人的にはセルがいいんです。

後継も時計店で見ましたけど、やっぱりこの丸みを帯びて、そして背骨をイメージさせるコマのデザインの唯一無二感がたまらないですね。

やっぱり、セルは完成されたデザインだと思います。


そんな憧れのセルを購入した時期は、人生の転機だったそうですね

Aそうなんです。

転職と結婚のタイミングが重なったタイミングで、心機一転と思って買いました。

前から節目に買おうと決めていたのですが、お店にもちょうど在庫が合って、縁を感じましたね。

レディースのセルを奥さんとペアウオッチで着けられたらいいな、なんてひそかに思っています。

奥さんの意向はまだ聞いていないんですけどね(笑)

夫婦で同じ時計を着けている人には憧れます。

同じ時を刻んでいくパートナーですからね。

4.こだわりの時計を持つことで、自分の機嫌を良くできる

ユーズド時計を持つことで、大変なことってありますか

A所有して5年目ですが、よく壊れるのは玉に瑕ですね。

現行品がないため、コマの代わりがことも、少し不便も感じますが、その不便さによって自分の時計が唯一無二だと感じさせてくれる。それがいいんです。

車の運転で例えるなら、あえてマニュアル車を運転したり、ヴィンテージカーを所有したりする感覚と似ているんじゃないですかね。


Qこの時計をつけて、どのように仕事を頑張っていきたいですか

A自分にとって時計は、機嫌を良くしてくれるツールです。

好きなものが視界に入るから、気持ちよく働ける。

自分で自分の機嫌を取る方法の一つですね。

結構仕事中も見ちゃうし。


Q Cさんは職場でも上司との仲も良好とのことですね。セルの効果もあるんじゃないですか

Aそうかもしれないですね。おかげさまです。


Qこれからもセル一筋ですか?

Aこれまで社会人になって初めてのボーナスとか、転職とか、結婚とか、人生の転機に時計を買ってきました。

そう思うと人生の節目で時計を買うことでゲン担ぎをしてきた感じはしますね。

でも5年以上使うって初めてなんです。

いつも使っている途中から「あれ買おう」と思ったりするんだけど、このセルだけは違いましたね。

買い替えるとしても同じモデルかな。もしかしたらリンクにいっちゃうかも?

――これからもセル一筋で行かれるような気がします! ありがとうございました。

‟これ“と決めたら一筋のCさん。

セルとともに、奥様も仕事も大事にするお人柄を感じました。

これからもぜひ、セルへの愛を貫いてくださいね。

タグホイヤー プロフェッショナル セルS/el(セル)

WG1213-KO
タグホイヤー プロフェッショナル S/el(セル)
Ref.WG1213-KO

200m防水。クォーツ。1990年代。38mm径。ss。逆回転防止ベゼル、ねじ込み式リューズ

【タグ・ホイヤー セル 詳細】

1980年代に登場したシリーズで、「S/el」とは「スポーツエレガンス」の略。ブレスのコマがS字になっているのが特徴。1999年にリンクを後継モデルとしてシリーズ廃止となった。

現行モデルだった時代、当時のタグホイヤーにおいて上から2番目に高級なシリーズだった。クォーツムーブメントを搭載したモデルが多いが、自動巻3針モデルも存在する。

200m防水を基本として、3針やクロノグラフなどがラインナップされている。ブレスレットの形状が特徴的となっているが、革ベルトモデルにもケース前後に一コマずつこのデザインの駒が取り付けられている。

1980年から90年代の前半にかけて数々のF1レースを総なめにし、ワールドチャンピオンを3度獲得したレーシングドライバーのアイルトン・セナが愛用したモデルでもあり、男性がタグホイヤーの「S/el」セルの熱狂な虜になった。

“タグ・ホイヤー”として初めて発売されたシリーズ

マンスール・オジェ氏が1985年に資金難となっていたスイスの高級時計メーカーのホイヤーにTAGとして出資。タグ・ホイヤーとして世界的に知名度の高いブランドを再生している。

つまり、ホイヤーからタグ・ホイヤーになってから最初に新しい発売されたのが「S/el」である。

※TAG…1979年より、マンスール・オジェ氏の父がフランスに設立した技術集団である「Techniques d’Avant Garde(TAG)」がウィリアムズチームのスポンサーを行うという形でモータースポーツに参入。

デザイナーはエディ・ショッフェル氏。人間工学的に考えられたデザインを取り入れ、独特なS字型のコマを採用した。後にエディ・ショッフェル氏はブライトリングのクロノマットなどに採用された、斜めにカットされた独特のブレスをデザインしている。

人間工学に基づいた着け心地のよさが、彼のデザインの特徴である。