パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)に行って参りました

パテックフィリップ展2023 新宿 入口 その他
パテックフィリップ展2023 新宿 入口

 先日、東京・新宿で開催されたパテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)を訪れました。時計業界で非常に注目度の高かった本イベント。その会場で個人的に心惹かれた展示をご紹介していこうと思います。

1.イギリス・アイルランド女王ヴィクトリア所有とされるペンダント・ウォッチ

女王ヴィクトリア所有とされるペンダント・ウォッチ

 本展覧会の目玉ともなっていた時計です。ラピスブルー七宝焼きでつくられたケースはイギリス王室の象徴カラーであるロイヤルブルーを彷彿とさせます。1851年8月18日、世界で最初の万国博覧会である“ロンドン万博”に納品されたことでも有名です。美しい見た目もさることながら、パテック・フィリップの創立者の一人であるジャン・アドリアン・フィリップの竜頭巻き上げ機構を搭載した、まさにパテック・フィリップを象徴する時計の一つといえます。

 そんな時計を間近で見ることができ、大興奮でした。

2.最初のパテック・フィリップ腕時計

パテック・フィリップ最初の腕時計

 パテック・フィリップ最初の腕時計がレディース時計だったとは知りませんでした。しかもこのNo.27368がスイス初の腕時計とのこと。

 ブレスレット型の腕時計は、「女性が時刻を確認することがあまりよしとされていなかった」当時の文化的背景を感じさせます。風防を保護するハンターケースにもローズカット・ダイヤモンドをあしらい、非常に華やかに仕上げられています。スイス腕時計の歴史はここから始まったのですね。

3.かわいらしい“さくらんぼ型”のペンダント・ウォッチ

“さくらんぼ型”のペンダント・ウォッチ

 このかわいらしいさくらんぼ型のペンダント・ウォッチに思わず目がいきました。いわれなければまさか時計なんて分かりません。こちらは球体の真ん中に引かれた金色の線の上部がハンターケースになっており、開けるとわずか19mm径の時計が顔を出します。文字盤には七宝焼き、ギョーシェ加工が施され、小さいながらも職人の高度な技術がしっかりと取り入れられているのはさすがです。

 二つの“実”の部分のうち、一方は時計ですが、もう一方にはなんと香水を入れることができたそうです。貴族の方による特注ではなく、当時宝飾店で売られていたものだということです。

 ほかにも個人的に大好きなギョーシェ加工の旋盤が見られたり(残念ながら稼働はしていなかった)、クロワゾネの実演を見ることができたり、パテック・フィリップ専属の時計技術士の方とお話できたりと、ボリューム満点でした。

 ミニッツリピーター搭載のムーブメント内を、まるで自分が小さなドローンになったようにめぐる動画は面白かったですね。最後のスペースで見たギョーシェ文字盤が施されたモデル(Ref.5178G-012)とミニッツリピーターを見せるスケルトン仕様のモデル(Ref.5303R-001)に心惹かれたので写真を貼っておきます。

Ref.5178G-012
Ref.5303R-001

 パテック・フィリップの工芸品のような美しいコレクションの数々と、進化し続ける技術力を体感できた大満足の展覧会でした。